【データ復旧 成功実績】USB外付けHD BUFFALO 机の上から落下し、異音が発生し認識すらしなくなった 他社にて対応不可
【障害内容】USB外付けハードディスクに電源が入った状態で机上から落下 / その後、異音が発生し認識しなくなった
お客様のご申告内容によりますと、当社に持込みされる前に札幌市内の別のデータ復旧会社で診てもらったそうですが、その会社では、いきなり電源を入れて動作チェックを行い、その結果「完全に重度物理障害なので、札幌では対応出来ないため本社(本州)へ発送しなければならず納期もかかります。また料金は○○万円(予算よりはるかに高額)・・」と言われたそうですが、その業者をその場でキャンセルされ、その後、当社へご来社・お持込みいただきました。
【復旧状況】落下して強い衝撃を受けたハードディスクの場合、当社では「診断」とは言え、むやみに通電することは一切せず、クリーン環境(当社ではクリーンルームとクリーンベンチの二重環境)の中でハードディスクの蓋を開けて内部(特に磁気ヘッド)の状態を正確に確認してから、確実な状況判断と的確な処置を行います。
何故ならば、状況にもよりますが、高速回転で動作している最中に突然強い衝撃を受けて壊れているため、内部の磁気ヘッドがディスクに接触していたり、磁気ヘッドの先の部分が曲がっていたり、正規の場所から磁気ヘッドが外れていることが実際によくあり、そういった状況をたくさん診て経験を積んできているので、当然むやみに通電を行って状態を悪化させることはプロとして行いません。通電をすることにより、ハードディスクは自動的に高速回転を始め、その後、磁気ヘッドが勝手に動きだし、あっと言う間に状態が悪化して最悪の場合は「データ復旧が不可能」となってしまうことも実際にありえるためです。(HDDの構造を理解する本物のデータ復旧技術者であれば当然予想できることですが..)
当社での実際の診断結果は以下の写真の通りですが、まず、スピンドルモーターが固まっていて全く回転せず、特殊工具を使っても全くビクともしない状態でした。
また、ディスクの円周の外側のかなり広い範囲で多数箇所と、一番内側にも大きく2箇所で強い衝撃でヘッドがぶつかった損傷跡と汚れが有り、磁気ヘッド自体も損傷しておりました。
スピンドルモーターが故障している場合、故障したモーターを交換することはハードディスクの構造上不可能ですので、以下のようにドナーHDDとディスク(プラッタ)の移植を行います。詳しく書くと長くなりますが、この工程は専用のツールや工具が必要となるだけではなく、かなりの熟練度と多くの経験が要求されます。(ラベルの貼ってあるHDDは同一モデルのドナー在庫)
当社は独自の手法で「高い精度」と「高い復旧成功率」を達成しています。(写真はクリーニング実施前)
このハードディスクはプラッタが2枚のタイプで、プラッタとプラッタの間に以下の写真のような部品も付いているため、1枚づつ装着しなければなりませんが、この工程も慣れとコツとともに、高い集中力が必須となります。
ヘッドが擦れた跡の汚れ等のクリーニングを最良の方法とツールでしっかりと行い、プラッタ移植と部品交換・調整後、ハードディスクは正常に動作するようになりました。当初は若干不良セクター等によるエラーも発生しておりましたが、様々なアプローチでエラーを限界まで削減させ、最終的にデータ領域全体の99.99%までデータを抽出することに成功し、高度な論理復旧により障害発生前のフォルダー/ファイル構造を完全維持した状態で重要なデータを無事復旧しました。
エラーが発生したファイルが具体的に正確に判る方法で復旧データを保存した結果、最終的なエラーはわずか2つのファイルのみで、しかも保存ログから判断すると、お客様の実データには全く影響のない一時保管ファイルであったことが判明しました。よって、お客様のデータは100%完全に復旧させることに成功いたしました。
【復旧媒体】BUFFALO USB外付けハードディスク HD-LS1.0TU2J WesternDigital WD10EARX 1TB
【希望データ】Word, Excel, 画像, 他 復旧可能な全てのデータ
【障害レベル・容量】レベル5 1TB
【データ復旧料金】「料金のご案内」をご覧ください 「完全成功報酬制 & 最良結果保証」
【所要日数時間】診断:即時 復旧:2日
【データ救出率】100%
【復旧結果】合計173GB 108,886ファイル